New Japan Initiative Blog – 在米コンサルタント3人が日本人ビジネスパーソンに提言します!


チームワーク Part 2

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Masakiです。前回の投稿記事、チームワークに関して、CheburashkaさんからのコメントからTeam Buildingという考えが出て来ました。チームワークTeam Buildingの捉え方の違いを日本社会グローバル社会という切り口から掘り下げたいと思います。

今回は、チームワーク日本社会というテーマに絞ってみたいと思います。

私が日本で仕事をしていた時、上司から、「チームワークを良くして、仕事を進めるように。」とか、「仕事は、一人じゃできない。部を上げてチームで取り組むべきだ。」などと良く言われました。その当時は、何の疑問も無く「そうですよね。」と納得して、皆で仕事をしていました。

今、日本から離れて「どうして、すんなりと皆で仕事をする事に違和感を持たずに入れたのかな〜。」っと自問自答してみました。

先ず会社に入った当時は、就職というより就社という意味合いで働いていたのだと思います。つまり、この会社で、できれば、定年を迎えるという漠然とした望みを持っていました。勿論、就職といったプロフェッショナルな技術も持っていませんでしたので、会社からのJob Description もありませんでしたし、そういった期待もされていなかったと思います。よって、私個人の技術を拠り所にした仕事では無く、部や課での目標達成といった、集団単位での仕事になっていたのではないかと思います。

次に、諸外国と比べると日本では、ある一定の規格に沿った教育がなされているという特徴があります。更には、単一民族が大多数を占めている事情もあります。こんな事がベースになり、日本人は、比較的似た様な価値観や考え方を共有しているのではないかと思います。よって、皆で仕事をするのに、何の違和感も無く入れるのではないでしょうか。

このようなバックグランドをベースにしてできたチームは、個人の役割分担が曖昧になったり、メンバー次第で役割も変わって来るのではないでしょうか。そして、一部の気付いた人、または、できる人が  ”人と仕事の隙間” を埋めて、自然発生的に親分的な存在になって行くのでは無いでしょうか。

この親分的存在は、強いリーダーというより、皆のまとめ役としての能力が優れている方のほうが効果的にチームを引っ張って行けるのではないでしょうか。

私からみた “日本人の捉えるチームの在り方” とは、先ずチームが先に存在する。”チームワーク” とは、やるべき仕事に対して、どうチーム内で調整して行くかという事がベースになっているように思えます。

日本の現場にいる皆さんは、チームワークをどう捉えていますか?



現状維持を嫌うアメリカ的志向

nori-facenoriです。アメリカ合衆国でも日本でも、今年は大きな政権交代がおきました。いずれのケースでも、変革(Change)を求める民衆の強い意志が反映された結果と言われていますが、必要な「変革」は本当に実現するのでしょうか。

アメリカではよく「Change is progress」と言われ、多くのアメリカ企業のCEO達も頻繁に、変革しつづけられない会社は衰退する、と声を大にして発言しますね。私が90年代にシリコンバレーの米系企業でITバブルを経験した時は、アイディアが奇抜であればあるほどベンチャーマネーが集まり、うまく機能しているシステムもあえて破壊して全く新しいシステムを構築せよ、というような雰囲気でした。このような考えやカルチャーは、アメリカ繁栄の大きな原動力になると同時に、大きなリスクファクターにもなります。つまり、本当に必要な目標を達成するための変革なのか、それとも変革のための変革なのか、あるいは現状維持(status quo)をなんとしてでも避けるための変革なのか、という検討が十分になされないリスクです。

以前、私はリスクテイキングに関する日米の違いについて記事を書きましたが、アメリカ企業のマネジメントには現状維持のリスクを過大評価する、つまり現状維持を非常に毛嫌う傾向があるように思います。その結果、次から次へと新しい取り組みや組織を立ち上げようとするわけです。それ自体があたかも進化であるように。(アメリカ人投資家もそのような企業をより高く評価する気がします。)そこで私はあえて、「Only smart change can lead to progress」と言いたいですね。そして、現状維持を恐れて夜も眠れないアメリカ企業のマネジメントに対して、事業や組織の「連続性」あるいは「継続性」を重視すべき時もありますよ、と訴えたい。四半期で結果が出ないからといって、Failしたと判断しないように!皆さん、そう思いませんか。



城島選手の退団

morio-itozu-photo-1morioです。先日、メジャーリーグのシアトルマリナーズの城島選手が退団し、日本の球界に戻る決断をしたというニュースが報道されました。

城島選手はメジャーリーグで唯一の日本人捕手だったので注目していました。

なぜなら捕手というポジションが、ユニークなポジションだからです。投手や他の野手だったら、自分のスキルや身体能力の素晴らしさをアピールして、実際に試合で自分の打撃や守備、走塁、ピッチングでよい成績をおさめれば、個人の力でよい評価を得ることができます。

でも捕手は、それだけでは十分ではありません。捕手は自分のチームが勝つために相手の打者に対してどんな配球をするか、投手のリードをすることが重要な仕事です。捕手が出す配球のサインに投手が納得して従う信頼関係を作り上げることは捕手の大きな役割です。投手の気持ちや調子、強み、弱みを理解し、相手チームのバッターの強み、弱み、癖をふまえてベストな配球を決めることが捕手には期待されています。

メジャーリーグでプレーしている選手は、みんなマイナーリーグで成功してメジャーに昇格してプレーしています。一人一人が自分の成功体験を持っています。自分の考え、やり方に自信を持っています。そういう人たちに、指示や注文を出して納得してもらうこと簡単ではありません。突然日本からやってきて、日本での経験や実績のみで大リーグでのプレーの経験がなければ、すぐ受け入れて評価をしてくれません。

次のバッターへの配球を決める時、味方の投手から信頼感を得ていないと、サインを出してもすぐにクビを横に振って受け入れてくれません。

そんな状況を城島選手のマリナーズの最初の年ではたびたび見かけました。最初は、本当に城島選手は大変だったと思います。

それが2年目、3年目となると城島選手のリードに対してマリナーズの投手の反応も変わってきました。信頼感を獲得しチームの中で活躍する機会を見るに従ってこちらも嬉しくなりました。

私には、城島選手のプロセスがグローバル化していく組織の中で日本人のマネジャーのみなさんが現地化で苦労される姿と重なります。

信頼関係は、瞬時に確立するものではありません。

部下やチームメンバーの信頼関係を作るには時間とプロセスが必要です。同じ言葉を使っているからと言ってもどれだけお互いが理解しているかはわかりません。

このところ私は、ダイアローグ(dialogue)という言葉が好きです。日本語に直すと対話ということですが、お互いが自分の認識や印象、現状分析や期待を徹底的に繰り返し納得するまで話し合うことが大切だと思っています。

ダイアローグを通してお互いの考えや立場が理解でき納得できることが、次のアクションを積極的に実行する気持ちを生み出します。信頼関係を作るプロセスでダイアローグは不可欠だと思っています。

今年は、城島選手は怪我もあり、チームの若手起用の方針もあり、ベンチにいることも多くなかなかゲームでプレーできずに大変悔しかったことと思います。

城島選手のメジャーリーグでのチャレンジが今年で終わってしまったのは残念ですが、来年は城島選手がメジャーリーグで経験し学んだことを日本のプロ野球でどのように実践し活躍してくれるのか大変興味があります。日本の野球もグローバル化が始まっていますから。



チームワーク

masaki-photo masakiです。先日、アメリカ人の友人から呑みに行こうと誘われました。仕事の件で、相談したいとの事。いつも脳天気な彼が少し荒れている感じがしましたので、私はワクワク (不謹慎ながら) しながら、話しを聞きました。彼は、日系企業に勤める技術者です。

「会社で何があったの?」って聞いてみると、上司(日本人)に「君は、自分の事だけやって、本当にチームワークが悪いね。他のメンバーはシッカリチームワークとっているのに。」と嫌みを言われたそうです。

「それで、君はどう思うの?チームワークの事を全く考えていないの?」との問いに、こんな答えが返って来ました。

僕は、自分が与えられた役割、仕事をキチッとこなしているよ。だから、他のチームメンバーが必要なデータをスケジュール通りに得られるんでしょう。スケジュール通りにデータを出すって、結構大変な事なんだよ。前任者は、できていなかったしね。チームに対しては大きな貢献をしているハズだよ。何で、チームワークが悪いなんて言われるんだろう。

「ひょっとして、チーム全体として、何か上手く行っていない事でもあるの?」

確かに、チーム全体で取り組んでいるプロジェクトに遅れが生じているよ。それは、別の担当者に問題があるみたい。彼、技術者としては余り優秀じゃ無いみたい。何か、日本人達と毎日遅くまで仕事をしてるけどね。でも何で、担当者でも無い、専門家でも無い日本人が助けているんだろう。時間の無駄だと思うけどね。やるべき事をやれない彼こそ、チームワークが悪いんだと思うんだけど。。。何で僕が嫌みを言われるわけ?

ここで、日米間で良くあるミスコミュニケーションに気付きました。彼の捉えている “Team Work” と 日本人上司が捉えている “チームワーク” の意味合いが違うのです。英語にすると、同じ言葉のTeam Work ですけどね。良くある事です。

「じゃ、君の言っているTeam Workって、どんな事なのかな〜?」

それぞれ仕事のプロとして雇われているのだから、自分の仕事をキッチリやる事がTeam Workに貢献する事だよ。だって、僕のできない所を仲間がプロの仕事をして、補ってくれる。それで、チーム全体として良い仕事ができるんじゃない?会社組織と一緒だよ。会計のプロがいて、営業のプロがいて、生産のプロがいて、社長がいる。それぞれのプロ集団が一致団結して、良いTeamを作って、良い仕事をするんじゃない。

つまり、できない所を補って仕事を達成するのがTeam Workで、Teamに貢献する事の基準は、自分のプロとしての仕事をシッカリやる事らしいです。一つの仕事に皆で取り組む事とは、違う性質のようです。

私は彼の上司と話していませんので想像の域をでませんが、日本人上司が捉えている ”チームワーク” は、仕事が遅れている担当者を皆で助ける形のチームワークを期待しているのかもしれません。この視点から見ると、彼のチームワークは悪く映るのでしょうね。

この日彼は、私と夕方5時に待ち合わせしていました。他のチームメンバーは、残業だそうです。勿論、彼にはチームを残して呑みに行く後ろめたさや、チームワークという関連には全く気付いていないようです。

良い悪いの判断は別にして、このように同じ単語を使っていてもお互いが違う認識を持っていた場合、話しがこじれる事が沢山あります。特に、日米間では。

皆さんは、こんな経験ありませんか?



アメリカのグローバル化

nori-facenoriです。今回はアメリカについて考えてみます。皆さんはアメリカ合衆国(USA)について考える時、どのようなイメージが頭に浮かびますか。超大国、カウボーイ、ハリウッド、ハンバーガー。。。それらの表面的な印象を乗り越えたレベルでは、いかがでしょうか。

先日、オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞したという報道がありましたが、アメリカのメディアの中には、これはグローバル社会におけるアメリカのイメージが大きく好転したことの現れであると報じたところもありました。それが本当なら喜ばしいことですが、より重要な問いかけは、「なぜ大きく好転するほど、最近のイメージが悪かったのか」ということです。もちろん、9/11以降のテロ対策の行き過ぎや、ウォール街に発した今回の金融不安も影響しているとは思いますが、それだけではないと考えるべきでしょう。

私はアメリカに住んで20年以上になりますが、確かにいろいろな意味で「アメリカ」、そして「アメリカ人」が変わろうとしていると思います。しかし、当然のことながら変わっていない点も多々あり、その代表がアメリカ人の潜在意識にある、「自分の自由を奪う恐れのある権力に対する異常なほどの不信感」です。それがアメリカの独走的(独善的)に見える行動を生んでおり、社会がグローバル化すればするほど、それを脅威に感じる人が増えてきていると考えられます。つまり、他人(=権力になりうる存在)に頼ることを避けて、自分の責任において好きなようにやることを善とする、そして逆に自分が権力になってしまえば、権力を恐れる必要はなくなる、という精神です。実はこのようなアメリカ人の行動は、グローバルビジネスにおいても日常茶飯事に起きていると思いますが、いかがでしょうか。

誤解のないように言うと、私はさまざまな理由でアメリカが好きですし、学ぶべきことは多いと感じます。しかし、現在起きている健康保険制度の改革論争からもわかるように、中央政府に束縛されることを異常に嫌う民衆の姿を見ていると、私はこの国民がグローバル社会の一員として、適度なhumilityを持ちながら本当のリーダーシップを発揮するのには、もう少し時間がかかると思っています。これはグローバルビジネスにおけるアメリカ人に対しても同じで、私としては「アメリカ人のグローバル化」を求めて止まない今日この頃です。ご意見お待ちしています。