New Japan Initiative Blog – 在米コンサルタント3人が日本人ビジネスパーソンに提言します!


Low & High Context Culture 家庭編 #2

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Masakiです。妻とTextingをしていて、自分がHigh Contextの発想をしていた事に気がつかず、誤解になりそうな事がありました。

<バックグラウンド>

よく行く日本料理のお店で、珍しい「牛タンの出汁鍋」を出してくれました。勿論メニューにもない料理で、見た目も綺麗だったので、妻が写真を撮っていました。その時、「後で送ってね。」って頼んでおきました。
それから一週間経っても送って来ないので、思いついた時にTextingをしました。その時のやり取りは、下記になります。

私: Will you send me the Nakai san’s beef tongue soup when you have a chance?

妻: What?? Was this email for me?

私: Yes. We took it last Tuesday if you still have it.

妻: What did we take? I don’t have anything?

私: OK. That’s fine. You can forget about it.

妻: I’m sorry, but I don’t know what you are talking about. I remember eating the tongue soup at the restaurant. We finished it there. We didn’t bring anything home…..Do you mean the picture???
You never said “picture”.

私: Oh, I am sorry. Yeah, you cannot send me the soup…

私が完全に日本人的なHigh Context頭脳になっていました。それと”Take”という簡単な単語は、誤解され易いという事ですね。

先ず、私のHigh Context脳からの説明ですと、こうなります。

 

1. 妻本人が写真を撮っていた。(写真の事を忘れているハズがない)
2. 僕は、既に「後で、写真を送ってね。」ってお願いしてある。
3. 妻は、細かい事は余り覚えていないという印象がある。(それでも、なお、忘れるハズ無いだろう)
上記は「既に妻も分っている事だろう」という思い込み (常識: High context)

妻のLow Context脳からの説明ですと、こうなります。
1. Take —> (食事) を持ち帰るという意味合い。
2. 僕が “Picture” と明確に指示していないから、何を話しているか分らない。
3. Soupなんて、持ち帰っていない。事実そうでしょう。

上記は、「文章に明確に書いてある事」で内容を理解する(Low context)

最終的には、妻が僕のHigh contextの意味合いを察してくれました。夫婦間でも、こんな些細な誤解が続くとイライラしてくるものです。これが仕事となると、お互いの不信感に繋がりかねませんよね。自分で何気なく話している時、急いでいる時は、自分のコミュニケーションに注意する事が大切です。特に外国の方と話している時は、意識してLow Contextに落とすよう心掛けて下さい。急いでいる時は、要注意ですね。

 



Assertiveness

Masakiです。12月にとある企業向けに「Global Businessにおける効果的な自己主張」に関する研修を行いました。

実習を通して、日本人が抱える面白い側面が見えて来ました。Assertive に物事を押し通そうとすると、Agressive な言動になってしまいがちの人が多く見受けられました。ディスカッションを進めて行くうちに、「Agressiveにならないように、Assertiveな言動」を取り続けて行くには、人生でも仕事でも、いつも「本来の目的」を意識して言動を管理しているかどうかが鍵になるのではないかという気付きがありました。 「本来の目的を見据えていないと、目の前の状況に反応してしまい Agressive な言動を取ってしまいがちになるのではないか。」

皆さんは、強く自己主張をしなければならない状況の時、どんな事に注意して、言動をコントロールしていますか?



Global Leader

masakiです。先日、ほんさんから問題提起がありました。「グローバルで強いリーダーシップをとる人は「豹変」してビジネスとプライベートを分けられるのでしょうか?」

Leadership Challengeというベストセラーの中に6カ国でとった統計が載っています。「リーダーに求める資質は何か?」総合評価では、Honestがトップになっていました。面白い事に、日本では、Forward-Lookingがダントツ一位で、少し差が開いてHonestは二位でした。但し、どの国もHonestは、一位か二位に入っています。

この統計を取る過程で、Honestと同義語の様に使われた言葉はintegrityだそうです。多くの方は、尊敬するリーダーには、integrityを求めるそうです。”They want to know that the person is truthful, ethical, and principled.”*

果たして、ビジネスとプライベートで豹変する人って、皆さんにとって、どう映りますか?

* Kouzes and Posner.  The Leadership Challenge 4th Edition.  San Francisco:  Wiley, 2007



立ち上がれ日本!

Masakiです。海外からの声援、応援もたくさん届いているようです。そろそろ、「立ち上がれ日本!」の期待を込めて、このブログ本来の主旨「グローバルビジネスにおける日本人のパフォーマンスを向上させるために役立つ情報と提言を発信」に戻りたいと思います。これからも、活発なコメントをお願い致します。



駐在員事情

masakiです。12月9日付けFinancial Timesにグローバル企業の駐在員事情の変化について記事が出ていました。過去のパターンは、駐在員が家族共々引っ越しをして、現地の生活にどっぷり浸かるという形が多かったようですね。勿論、日本の場合は「単身赴任」という家族にとっても大変な選択を迫られる事もありました。

ところが昨今の家庭の事情で共働きの家庭も増え、配偶者の海外転勤により、他方の配偶者がキャリアを中断しなければならなくなったり、また、子供達が環境変化に馴染めず精神を病んでしまったりという事で、転勤を辞退する社員が増えて来ているようです。

そこで生まれた新しいスタイルが、Intercontinental Commuter という事らしいです。6週間を現地での勤務、2週間を本社での勤務というような形態をとるようです。

これにより、家族の負担、会社の負担 (家族の引っ越し費用、配偶者や子供達へのサポート費用、駐在員が現地対応不能になるリスクなど) が減らせるとの考え方だそうです。

Expat の生き方とIntercontinetal commuter としての生き方、どう思いますか?