New Japan Initiative Blog – 在米コンサルタント3人が日本人ビジネスパーソンに提言します!


アメリカ人の上司

日本出張中、こんな事を聞かれました。基本的に上司には「角を立てず、従順に」接 するのが当たり前です。では、アメリカアメリカ人上司を持った場合、彼らにどう接するべきですか?

私自身の経験と同僚の行動をみて来ての経験から申しますと、Fairnessを念頭において接すると信頼関係を構築しやすくなるでしょう。自分の主張は、自分の思い込みだけじゃ無く、相手にとってもFairかどうか。相手の主張は、Fairかどうか。お互い確認を取りながら接すると、互いの価値感がわかり、話しが進め易くなります。それから、ただ単に従順なだけですと「仕事ができない人」などといった誤解を与えてしまうかもしれません。仕事に対して、プロとして、仕事への取り組み方の軸を持つ事が大切です。いつもプロとしての軸足にそった主張をする事により、相手から尊重され、信頼を得られる事に繋がると思います。表面的な関係に捕われ過ぎず、仕事を軸とした深い信頼関係を築く事に注力して下さい。意見の対立は、当たり前のことです。恐れず、Fairnessを基本に信頼関係構築に取り組んでみると違った結果が出て来るかもしれませんね。


4件のコメント so far
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masakiさんの記事を読んで昔の会社合併時を思い出しました。 両社ともUS系の会社なのですが、相手は日本法人のマネジメントが非常に日本的だったのです。で、新会社になってお互いの会社の上司と部下が入れ子になりました。アメリカ流のオープンなスタイルに慣れていた上司は日本的カルチャーの部下が指示待ち社員に感じて手ごたえを感じず、日本的上司は主張する部下を生意気な部下ととらえて不協和音でギクシャク。同じ人種なのに育った環境って根強いものがあります。 クロスカルチャーは同じ人種でもあるんですね。

コメント by ほん

masakiさんのおっしゃるfairとはどういう意味ですか。何をもってfairとするかも、カルチャーによって違う気がします。いかがでしょうか?

コメント by blossom

masakiです。ほんさんのおっしゃる通り、クロスカルチャーの問題は、「国をまたいだ関係」だけには限定できないんですよね。社風といった組織が持っているカルチャー、部署といった役割、機能からくるカルチャー、海外経験のある人達の持っているカルチャー、それぞれのジェネレーションが持っているカルチャーなどがありますよね。よって、人種や国籍だけで割り切ってしまうと、大きな誤解を招く恐れがあります。それから、環境や経験の違いによっても、カルチャーは大きくかわりますよね。私も、クロスカルチャーの問題は、同じ人種、国籍の人達の間にも存在すると思います。

コメント by New Japan Initiative

Masakiです。Blossomさん、コメント有り難うございます。「Fairnessは、カルチャーによって違う気がします。」全くその通りですね。もう少し突っ込んだ言い方をすると、人によって違うと思います。「何をもってfairとするか。」は、最終的には当事者同士が相手の価値感を理解し、話し合い、又は、交渉によって、何がfairかを取り決めてゆく事になると思います。おっしゃる通り、「これがfairだ!」という唯一無二の答えはないと思います。鋭いコメント、有り難うございました。

コメント by New Japan Initiative




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