New Japan Initiative Blog – 在米コンサルタント3人が日本人ビジネスパーソンに提言します!


主張する英語

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Masakiです。先日、アメリカ人とコミュニケーションの話しで盛り上がりました。日本人の英語の使い方です。High Context とか Indirect とかの英語表現という話題でした。

彼が同行セールスした日本人上司の英語だそうです。その上司はTOEICでもかなりの高得点を取る方で、英語には自信があるそうです。ミーティングの目的は、「既に提出してあるプロポーザルのOKをもらい契約する事」であったようです。相手は、中東系のアメリカ人だったそうです。

上司の日本人: How did you like our proposal?

お客さん: Not bad…

上司の日本人: Did you like it?

お客さん: Well, yes…

まあ、こんな話しが永遠と続いたそうですが、中々、契約の話しに到達しなかったようです。その後日本人上司は、あのお客さんは「きちんと契約書」を読んでくれていないと思い、カンカンだったそうです。

その後アメリカ人の彼がお客さんに確認したところ、お客さんからみたら「あのミーティングが、契約を決める目的」であった事を全く認識していなかったようです。聞かれた事に対して、真摯に答えただけだそうです。このアメリカ人の部下も、上司がいつ本題に入るのか気にしていたそうですが、上司がミーティングを仕切っていたので、遠慮して口は挟まなかったようです。

状況から察するに、日本人上司が「我々の出したプロポーザルは、いかがでしたか?」と聞いた裏には、良ければ契約の話しに自然に進む、悪ければ、お客さんから改善点を指摘してくれる「ハズ」という前提で会話を進めた感じがあったようです。いくら英語が堪能でも、「言葉通りに理解する」(Low Context & Direct) 相手には、それに目線を合わせた英語を話さないと、意味が伝わりません。

このお客さんの場合、アメリカ人の彼ならば、もっと直接的な会話を持ったそうです。例えば、

I would like to close the business today.

Please let me know how to improve our services in order to get your business today.

これくらい直接的に伝えた方が、かえって、相手に親切な場合もあります。相手に「こちらの言わんとする事を察してもらう」のは、もしかしたら、伝える側の甘えかもしれませんね。 英語が堪能な日本人でも、ビジネスで誤解を生む一例でした。

皆さんは、思い当たる点、ありませんか?


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